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LTSの考える変革の重要テーマ

ビジネスアジリティ

Business Agility

変化に適応する組織能力“ビジネスアジリティ”とは

組織が変化に適応する能力

企業が外部の環境変化に素早く適応することを可能にする組織能力を指す言葉がビジネスアジリティです。不確実な経営環境において企業が継続的に成長していくために、今この新たな力が注目されています。

ビジネスアジリティ“以前”と“以後”

  • 事前の計画に従って正確に着実に仕事を進める世界から、状況を見ながら柔軟に進むべき方向を変化させていく経営に移っている。
  • これを可能にする能力が“ビジネスアジリティ”。
ビジネスアジリティ“以前”と“以後”

ビジネスアジリティの3つの原則

【世界観】組織は独立した要素の集合体

  • ここまでの三つの要素を大きく眺めると、そこには組織は自律した小さな要素が集合し、連携することで成り立つという世界観がある
  • ビジネスアジリティでは、逆に組織とは一人ひとり異なる個性と意思を持った個人の集合体だと考え、それぞれが同じビジョンや目標の下で自律的に判断し、連携することで迅速かつ柔軟な経営が可能になると考えている。

【世界観】組織は独立した要素の集合体

【原則1】小さく素早くはじめて大きく育てる

ビジネスアジリティの考え方をビジネス全体に広めたのはアジャイルソフトウェア開発(アジャイル開発)です。アジャイル開発では開発対象のソフトウェアを細かい機能に分解し、必要最低限のものを優先順位が高い順に作ってリリースしていきます。
アジャイル開発が確立した考え方は、今ではソフトウェア開発に限らず企業オペレーションのさまざまな活動で応用され、アジリティの基本とも言うべき概念となっています。

【原則2】サイロを超えてネットワークで連携する

「最低限必要なものを素早く生み出す」という考え方を進めようとすると、さまざまな領域の担当者(事業リーダー、関連部門リーダー、エンジニア、法務・セキュリティの専門家など)が連携する必要があります。
これまでの企業の大半は機能別(専門性別)組織・機能サイロで成り立っています。これからは全く異なる専門性を持った人々がひとつのチームに集まり互いの専門性を理解し敬意を持つことが重要です。チームへの貢献を軸にした評価体系や、お互いの専門性を理解するための普段からの学習など、さまざまな基盤が必要になります。

【原則3】個人とチームが自律的に判断して行動する

スピード感が求められる現在のビジネス環境では、現場と経営者の間を情報が行ったり来たりする間に貴重な時間を浪費してしまいます。また、ビジネスの仕組みが複雑化し、お客様の志向の細分化が進む中では、経営情報のすべてを経営者が処理することも難しくなっています。必然的にさまざまな現場で、担当者は上位者にお伺いを立てるのではなく、自分の力で判断し、行動していくことが求められます。

これからの企業経営に必要なこと

顧客期待が複雑さを増し高度になる一方で、その要望の変化のスピードの速さというこの相反する二つの要素と企業は向き合うことを求められています。
変化の速度が速くなった背景には顧客の期待の変化だけではなく、ビジネスの基盤の変化もあります。これらの根底にあるのは技術の進化です。
これからの企業経営は、変化を素早く感じ取り適応し、より企業の提供価値を上げるためのサイクルを回し続ける必要があります。

柔軟で素早い意思決定に基づく事業創造

こまでの事業創造は、戦略の立案ができてから実行するものでしたが、これからはまず事業をはじめてみて現実世界で機能するか確かめることに重点が置かれます。素早く適切に結果を評価・分析し、戦略の修正と再実行が求められます。

ビジネスプロセスのマネジメント

変化の激しい環境では、企業内の必要な機能をすぐに変更できるように管理しておくことが重要です。これを可能にするために、日頃から自社の事業構造を明確に可視化・説明できるようにしておく必要があります。

デジタルソリューションの活用

デジタルソリューションの活用もアジリティ向上のためには欠かせない要素です。環境変化が速くなった背景にはデジタル技術の浸透により、情報の分析と共有のスピードが圧倒的に速くなったことがあります。この際のアジリティの根幹は、ソリューションを理解して自社の責任において使いこなすことです。

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書籍:Business Agility

Business Agility
これからの企業に求められる「変化に適応する⼒」

経営環境が不確実な今、「ビジネスアジリティ」は企業の継続的な成長に不可欠な能力といえます。 では、どうすれば「ビジネスアジリティ」が手に入るのか? 既存の組織構造は何が問題で、どこを改善すればいいのか? 20年以上にわたって企業のビジネスプロセスマネジメントのアドバイザを行ってきた著者が、明快に解説します。

書籍情報
出版社:プレジデント社 ISBN:978-4-8334-5168-0 定価:1,600円+税 発売⽇:2021年1⽉19⽇

ビジネスアジリティの実現に必要な組織・人・経営の在り方

ビジネスアジリティは「組織能力」です。この変化に対応する能力を実現するには、最適な組織の形態、人(=リーダー)の振る舞い、そして経営者の役割があります。

フラットな組織

意思決定は、決定に必要十分な情報を正しく理解できる階層で行うことが最適です。意思決定の精度とスピードを重視すると組織はフラットになります。これまでのような階層型の組織は意思決定のスピードと精度を落とすだけではなく、現場の主体性も奪ってしまいます。
これからは、急激な変化が起きた場合は強力なトップダウンが実行できる階層型組織型、普段の業務遂行は自律的な連携を重要視するネットワーク型、の両方の長所を活かしつつフラットな組織が変化対応力の基盤となります。

組織の壁を越えて連携できるリーダー

大切なのはチームや個人が組織の壁を超えて、しっかり連携できることです。鍵となる役割は、会社組織であれば部課長のような管理職や業務に熟達したベテランたちといったリーダー層です。このようなチームリーダーほど、その人脈と知見は外に広がり周囲と連携する意識を持たなくてはなりません。

組織のビジョンを形成し社員や社会を巻き込む経営者

アジリティが高い組織を作っていく上で、リーダーは皆が共感できる組織ビジョンを形成することが求められます。
自律型人材は自分自身が価値を感じるもののために仕事をします。それは組織のビジョンや目標に対して自分自身が価値を感じる(共感する)からこそ、そこで働こうと思うということです。
このビジョンは経営者だけで考える必要はありません。経営者は組織の維持と成長を超えて、その先にある市場や社会の在り様を、社員を巻き込みながら考える場のファシリテーターとなる必要があります。これこそが組織のアジリティを高めていく上で、経営者に求められる最も大切な役割です。

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