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LTSの考える変革の重要テーマ

ミドルアップによる変革

Transformation by middle-up

「ミドル」とは、組織の変革と未来を担う中間リーダー層

変化が頻繁に起きる現在、従来型の変革モデルが通用しなくなっています。この状況に対応するために、私たちは「ミドル」を中心とした変革活動を提案しています。
「ミドル」とは、会社などの組織の中間を担う部長・課長層を示します。今現在の組織における意思決定の中核を担っている「経営層」に直接意見を届けることができて、実際に顧客や製品・サービス提供の現場にも接することのできる中間の存在、それがミドル層です。

経営層と現場の課題

経営層が感じる変化への躊躇

現在繁栄している多くの企業は、現在の経営層が主導した独自のビジネスモデルや手法で事業を維持・拡大しています。しっかりと収益が出るビジネスにするまでには時間がかかるものの、一定のモデルができるとその再現が可能になり、過去の成功手法を繰り替えすことによって、事業を成り立たせています。結果として「この会社が成長した要因は(過去の)ビジネスモデルや事業運営手法にある」と経営層は認識し、必然的に上手くいっていた現状を変えることに対して躊躇しがちになります。

かつての「カイゼン」をリードした現場

ビジネスの大きな転換にリスクを感じている経営層は、それでもさらなる変革や改善を目指し「現場」の業務を起点とした変化を期待します。トップが目標を定めて開始される「現場のカイゼン活動」によって、かつて成長期だった日本企業を支えてきました。しかし現在に至り、現場ができる範囲の改善はやり尽くしており、改善を指示されても応えられない状態が発生しています。

かつての“カイゼン”モデルだけでは通用しない

かつての“カイゼン”モデルだけでは通用しない

通常業務に加えて、効果創出が難しくなったカイゼンを続ける現場従業員の時間的負担。そして、現場の部署を越えた課題の発生や判断を迫られた際に意思決定ができない、など、年々現場に負荷が集中する中、それを吐き出す先がない閉塞感が、現場の状況を物語っています。

ミドルが変革を進める利点

そんな状況下で、中間層である「ミドル」を中心に組織の変革を進める理由はなんでしょうか?

柔軟な視点

現在の「ミドル」世代は、経営層と違って過去に成功体験を持っていないことが多いです。ミドル世代は、就職氷河期から始まり、リーマンショック、長引くデフレなどほとんどの時間を景気の低迷と共に歩んできました。成功体験を得やすい環境にいなかったため、逆に過去の成功にとらわれること無く、柔軟な視点の獲得や思考ができます。

未来志向

適切な意思決定をするのが難しくなっている現在の経営陣をサポートしつつ、この先の組織の未来を担っていくのが現在の「ミドル」層です。過去志向ではなく未来志向で、自分自身が今後の経営の中核を担っていくという役割認識を持っています。

部門を越えた連帯

未来志向を持っているミドルの部課長同士は、組織に危機感を持って連帯し、部署や立場を超えた協力をしやすく、変革を目指す活動を進めやすいこともメリットと言えます。

ボトムアップ・トップダウンの課題と「ミドルアップ」の効果

国内企業における変革は、経営層からの号令で一気に変えていく「トップダウン」と、現場の改善活動からスタートして拡大させていく「ボトムアップ」の手法が、これまでは主流でした。特に、日本企業の得意としていた「カイゼン」は生産やサービス提供の現場の業務を効率化・高度化するための取り組みで、ボトムアップの典型例と言えます。対してトップダウンの変革は、トップ=主に経営者が協力やリーダーシップと権限を持ち、一定期間で変革を成し遂げる方法です。
しかし、それぞれにデメリットもあり、トップダウンの場合は強いトップが主導することで現場は受け身になりやすく、短期的な成果を出せても活動が継続しにくい特徴があります。ボトムアップによる活動は、すでに部署内の改善を追えて異なる部門間の連携による改善活動が必要となっているものの、現場同市では利害の調整や意思決定がまとめられず、変革意欲を維持し続けることが困難になります。

「ミドルアップ」での変革活動

組織の各部署に存在するミドル層が連携して進める「ミドルアップ」の変革活動は、トップダウン・ボトムアップの問題を解決できます。ミドルが主導することで、変革を経営任せにせず、自分たちで自分事としてやりたいことができ、活動を通して仲間を増やして大きな変化を生み出せるのです。

ミドルアップで実効性を⾼める

ミドルアップで実効性を⾼める

ミドルアップでの変革活動は、意思決定・再現性・継続性/連続性という観点で、変革活動の実効性を高めることができます。トップに対しては、各部のミドルがそれぞれの上位マネジメント層を動かし、現場では各組織をミドルがつなぐことで連帯させて、互いの業務や役割を知る機会になります。

「経営の理解がない、経営が変わらず組織が変われない」「現場のリテラシーが低い、現場の意識が醸成できず変革ができない」
このような、様々な組織で聞かれる課題に対して、危機意識を持っているあなたが将来の組織経営を担う立場で仲間を集めて、変革を進めてみてはいかがでしょうか。

関連書籍のご案内

書籍:次世代リーダーのための変革実践ガイドミドルアップで意識・組織・経営の壁を越えよ

次世代リーダーのための変革実践ガイド
ミドルアップで意識・組織・経営の壁を越えよ

DX時代に企業変革が常態化する中でも、変革できない企業には「3つの壁」が存在します。変革に抵抗する「意識の壁」、組織間の対立や現場と経営の認識乖離といった「組織の壁」「経営の壁」が、変革を阻害する大きな要因となっています。この「3つの壁」を打破するのが次世代リーダー、組織のミドル層です。本書では「ミドルアップによる変革」を提唱し、現場主導による変革のアプローチでその実効性を高め「3つの壁」を乗り越え企業変革を成功させるアプロ―チを解説しています。

書籍情報
出版社:プレジデント社 ISBN:978-4-8334-5202-1 定価:1,600円+税 発売⽇:2022年11⽉15⽇

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