概要
SAPの保守期限を控え、約20年利用されているスクラッチ開発の基幹システムをはじめとしたレガシーシステム全体の刷新を検討するプロジェクトが発足。関係部署へのヒアリングから現状業務/システムの可視化・分析をし、ERP対応範囲を整理、機能要求としてRFPに取りまとめ、ベンダー/パッケージ評価選定までを支援しました。（ベンダー選定以降についても別契約にて支援を継続中。）
背景・課題
- 約20年利用されているスクラッチ開発の基幹システムをはじめとしたレガシーシステム全体の刷新検討を社内で進めようとするもなかなか方向性を決定できず難航していた所へ、同時にSAPのEoSL（2025年保守期限）の対応が重なったことから、SAPとレガシーシステムを同時刷新検討に至った。
- スクラッチ開発の基幹システムは改修を重ねているため、システム維持管理業務が属人化・ブラックボックス化していた。加えて、事業部や業務機能毎にシステムが乱立しており、各システム間連携が複雑なため、手作業でのデータ修正など非効率が発生していた。（例：機能の不足、仕様が古い、難解なマスタコード体系、複雑なインターフェース、等）
- 運用維持によるシステム部員の人的負荷が大きく、DX推進に向けたデータ活用基盤構築の準備や取り組みにも着手できない状況にあった。（理由：現状業務多忙、ヘルプデスク業務過多、デジタル化のノウハウ不足、先導者/推進者の不在）
LTSの提供サービス
- プロジェクト管理・運営
・業務要件のまとめ方、要件定義以降の社内体制構築などシステム導入の進め方の知見を提供
・リモート環境下でも、プロジェクト状況やゴールを見据え、円滑で柔軟なプロジェクト推進を実施
- 現状業務/システム可視化・分析
・主要部署にヒアリングを行い、業務一覧表や業務概観図にて可視化
・ヒアリングから問題を抽出し、主要な検討課題を分析。ERP対応範囲やステークホルダーを整理
・複雑化したシステム間連携を整理し、システム概観図にて可視化
- 新業務要求整理
・ERP標準に合わせる業務と自社の強みとなる業務を整理し、目指す姿を作成
- 提案依頼書作成/発行
・上記を踏まえたシステムへの要件を提案依頼書としてまとめた
- ベンダー/パッケージ候補リストアップ
・フィットするERPパッケージのリストアップおよび導入作業を担当するベンダーの候補探し
- ベンダー/パッケージ評価
・提案に向けて短期間で各社ベンダーと調整し、最適なベンダー/パッケージ選定評価の提言を実施
