こんにちは、LTSコンサルタントの上田和輝です。皆さんはNPOや各種団体、また個人で行う社会貢献活動について興味はありますか。今回は、LTSが参加している「プロボノリーグ(企業によるNPO支援の取り組み)」で支援先となったNPO法人「バディチーム」の活動や、実際の支援内容について紹介します。
プロボノリーグとは
今回LTSが参加したプロボノリーグは、サービスグラントが提供するプロボノ活動のひとつで、異業種・異分野のメンバーからなるチームを組成し、NPOの課題解決にチャレンジする実践型の人材開発プログラムです。
プロボノリーグの詳細: https://www.servicegrant.or.jp/about/corporate/league-hrdev/
NPO法人バディチームについて
子育て支援を目的に2007年に設立されたNPO法人です。一般の子育て家庭や、様々な事情により子育てに難しさのあるご家庭に伺い、保育・家事・送迎・学習支援などのお手伝いをし、お話を聴きながら親子に寄り添うという支援活動を行っています。
バディチームの詳細:http://buddy-team.com/
今回は、バディチーム代表の岡田 妙子様にお話を伺いました。
(左から、LTS上田、LTS池田、バディチーム岡田様、LTS蓑田)
バディチームの概要
上田:まずはバディチームの概要をあらためて教えてください。
岡田様:バディチームでは一般の子育て家庭や、様々な事情により子育てに難しさのあるご家庭に伺い、保育、家事、送迎、学習支援などのお手伝いをし、お話を聴きながら親子に寄り添うという支援活動を行っています。一般家庭だけでなく、様々な理由により養育が困難な家庭を中心に支援をしています。ちょっとしたきっかけ等で子育てが大変になってしまい、子どもも親もつらい思いをしてしまう事があります。また、こうした問題はどの家庭にも起こりうることです。
事業には3つの柱があり、➀養育困難家庭への支援、➁里親家庭への支援、➂子ども食堂へ行けない人を対象とした訪問型の食の支援「おうち食堂」などの運営管理を行っています。事業の多くは行政からの委託を受けているクローズドな事業です。
プロボノリーグでのバディチームの課題
上田:今回のプロボノリーグでは、バディチームさんから子育てパートナー(子育て家庭に実際に訪問し家事・保育・送迎などをサポートするパートナー登録制度)の人数が足りなくて困っているというテーマをいただいて活動をはじめました。具体的にはどんなことが起こっていたのですか。
岡田様:慢性的にパートナーが足りておらず、依頼に対して2、3割は人数不足の為に断らざるを得ないという状況になっていました。人がいれば困っている家庭に支援ができるのに、断ることに心苦しさを感じていました。子育てパートナーは主婦の方が多いので朝夕の時間に支援を出来る人が少なく特に困っていました。
上田:プロボノリーグに参加する前に、何か子育てパートナーを増やすための施策をしていましたか。
岡田様:チラシを送付したり、求人媒体を活用したりと工夫はしていました。しかし、活動内容を伝え辛い部分があったり、応募してくださった方との期待値のずれなどがありあまり順調にはいっていませんでした。
プロボノリーグの活動内容
また、同じようにチラシを作成していた他のチームと連携して、どの大学にアプローチするべきかリストアップしました。
上田:プロボノリーグでは、作成したチラシをバディチームさんにお渡ししたところで終了しておりますが、活動から時間が経ち何か効果などはありましたか。
まとめ
今回のプロボノリーグ参加による社会貢献活動は、LTSの社会貢献活動として実施しています(社員が自主的に参加・実施している活動は以前より行われています)。私は学生時代に、海外の学生と環境問題や貧困問題等の様々な問題に対して活動を行っていました。これが私のNPOや社会活動との出会いで、LTSに入社後も仕事が終わった後の時間や土日休日を使い何か社会の役に立つ活動がしたいと考えていました。また、コンサルタントという職種で得られる業務経験が仕事の外でも通用するのか腕試しをしたい気持ちもありました。そういった意図もあり、社内でプロボノリーグの取り組みが始まった際にはすぐに参加を表明し、今回の様な機会を頂けています。
プロボノリーグへ参加し社会問題の現場や懸命に活動をしている方々と向き合うことで、あらためて自分の中の社会問題への感度が大幅に上がったと感じています。また今回の経験を通して、仕事や業務の枠組みの中だけで積み重ねていたコンサルタントとしての経験が未知の領域・場面でも十分活用できることを実感しました。プロボノリーグへの参加後、社内で報告会を実施し、社内にも興味がある人がたくさんいることが分かりました。今後も、周りを巻き込みながらこういった活動をしていきたいと思います。