書籍紹介
Process Visionary
デジタル時代のプロセス変革リーダー
概要
書籍情報
出版社:プレジデント社
ISBN:978-4-8334-5146-8
定価:1,600円+税
発売日:2019年9月27日
目次
- はじめに
- 難しさを増すデジタル時代のビジネスプロセスマネジメント
- 第1章
- それはデジタルからはじまった~世界で注目される新しい役割“ビジネスアナリスト”~
- 第2章
- 現場任せでは生き残れない~業務は経験で習得するものから、分析して理解するものへ~
- 第3章
- ビジネスは要求でできている~要求管理がプロセス変革を成功に導く~
- 第4章
- 人の輪から生まれるプロセスビジョン~皆で理想のプロセスをデザインする~
- 第5章
- ビジネスアナリストを育てる~はじめの三年をどう過ごすか~
- 第6章
-
日本で活躍するビジネスアナリストたち~先行各社の事例から見る多様な姿~
<企業インタビュー>
- 株式会社良品計画
現場と社内をつないで、最高のお客様サービスを実現する
- パーソルキャリア株式会社
BITAが実現する“攻めのIT”
- 株式会社MonotaRO
全社のプロセスを可視化し、経営と共に変革を進める
- 認定NPO法人サービスグラント
ビジネスアナリストが支える社会貢献
- 第7章
- あなたの会社に変革の文化はあるか~変革人材が活躍できる環境を作る~
- おわりに
- プロセスビジョナリーな組織を目指して
ビジネスアナリストを取り巻く環境
ビジネスアナリストは、企業のビジネスプロセスマネジメントの担い手であり、プロセスへのデジタル技術導入を推進するために登場した新しい職種です。海外の企業ではビジネスアナリストが社内にいることは日常の風景です。日本企業にも業務改善やビジネスプロセス変革に携わる方が大勢いらっしゃいますが、このような役割が専門職として認知されているとはいえません。
私たちは、ビジネスプロセスマネジメントが一つの専門性として認められ、その専門家であるビジネスアナリストが社内で活躍できる環境を作りたいと考えています。それは企業の変革能力を高め、企業価値を向上させるためであることはもちろん、企業でこのような役割に携わる方たちにキャリアの選択肢を示し、活躍の場を広げるためでもあります。
近年、デジタルソリューションの浸透もあってさまざまな部門で変革に従事する担当者の中には、自分たちの活動がどのようなキャリアにつながるのか迷われている方も多いかと思います。私たちはこの本を通して、日本企業で働くビジネスプロセスの改善・変革を担う方たちに、自身の専門性を振り返り、キャリアを形成する上でのヒントを提示します。
著者紹介
山本政樹(やまもと・まさき)執行役員
アクセンチュアを経てLTSに入社。ビジネスプロセスリエンジニアリング(BPR)、システム開発案件におけるビジネスアナリシス、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の導入など、ビジネスプロセス変革案件を中心に手掛ける。また、日本ビジネスプロセス・マネジメント協会にてビジネスプロセスマネジメント(BPM)の研修講師を務めるなど、BPMおよびBAに関する啓蒙・教育活動を実施している。米国PMI認定PMP(Project Management Professional)、TOGAF9(R) Certified、COPC(R) VMO規格 認定コーディネータ、IIBA認定CBAP(Certified Business Analysis Professional)。著書に『サービスサイエンスによる顧客共創型ITビジネス』(共著)、『ビジネスプロセスの教科書』。
大井悠(おおい・はるか)マネージャー
LTSに入社後、システム導入における企画構想、要求整理、要件定義といったビジネスアナリシスに従事。ユーザー側の体制に入り、上流工程だけではなく、移行・UAT・教育などシステム導入プロジェクトの全工程を通してお客様のビジネス要求の実現に取り組む。業務の構造可視化やモデリングが専門で、近年はシステム導入に限らず、業務改善に向けたアセスメントや業務改善プロジェクトの内製化支援、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)体制の構築支援などを行っている。TOGAF9 (R) Certified、ArchiMate2.0(R) Certified、OMG-Certified Expert in BPM Fundamental。
著者メッセージ
この本「Process Visionaryデジタル時代のプロセス変革リーダー」は、ビジネスアナリストと呼ばれるデジタル時代の変革専門人材を紹介する本です。デジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流の中で、これを推進する“デジタル人材”に注目が集まっています。
デジタル人材というとエンジニアに注目が集まりがちですが、デジタルの活用にはビジネスの視点からデジタル技術の導入を推進するビジネスアナリストの存在が欠かせません。米国だけでも2020年までに90万人近いビジネスアナリストが必要とされており、欧米各国では国をあげてビジネスアナリストの育成を急いでいます。日本ではまだ認知度が低いこの役割ですが、その必要性の高まりを受けてビジネスアナリストの育成を始めている企業も出てきています。
この本はDX実現に必要不可欠なビジネスアナリストという役割を、欧米や日本の先行各社の事例を元にして、その役割から育成、そして活躍するために必要な環境まで幅広く解説しています。この本が、デジタル時代の企業運営を乗り切るための体制を考える上での一助になれば幸いです。
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