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サービス

ミドルマネージャー育成・組織カルチャー変革

キーワード
組織人材改革
サービスドメイン
Architecture & Digital

変化に適応できる個人と組織へ

多くの企業でDXが模索されていますが、期待していた成果や持続的な価値創出に結びついていない現状も浮き彫りになっています。その背景として、DXが「IT導入プロジェクト」や「個別業務の効率化」などに矮小化され、人財の育成や役割の再定義、組織のあり方や意思決定プロセスを含む本質的な変革が置き去りにされている点が挙げられます。

本来DXは、ビジネスやプロセスの変革に合わせて、多様な人財が個々の強みを活かして主体的に価値創出できる組織への変革を目指すべきものです。しかし、「人と組織の変革」がスコープに含まれないまま、形式的・表面的な取り組みに終始してしまうケースが少なくありません。その結果、現場社員の納得感やエンゲージメントの低下を招き、企業変革の成果を生まない大きな要因となっています。

「人と組織の変革」の鍵を握るのが、経営と現場をつなぐミドルマネージャーのリーダーシップ開発と感情マネジメント、そして変革の基盤となる組織カルチャーのデザインです。

本質的なDXには、「人と組織の変革」が欠かせない

●ミドルマネージャーのリーダーシップ開発
ミドルマネージャーには、エンドツーエンド(e2e)の視点を持ち、部門・組織間の壁を越えて関係者を巻き込み、変革活動をリードすることが求められます。しかし現実は部門内の最適化にとどまり、組織横断で全体最適を目指す本質的な変革を指向できていない例が多く見られます。複雑な問題に直面しても、関係者やメンバーと共創しながら活動を推進する「適応型リーダーシップ」への転換が求められています。

●ミドルマネージャーの感情マネジメント
変革の現場では、関係者との調整や対立、組織内外の期待との狭間で、ミドルマネージャーは日々プレッシャーや葛藤を抱えています。自身の感情に無自覚なまま判断や行動を繰り返すと、関係の質が低下し、プロジェクトが破綻するリスクがあります。感情を適切に扱い、内省し、状況に応じた行動を選択できる「感情マネジメント力」を育み、信頼と共感をベースにした推進力の発揮が求められています。

●組織カルチャーのデザイン
DXでは、変革をリードする人財の育成と、その能力を最大限に発揮できる環境の整備が重要です。個人の能力開発ばかりに焦点が当たると、「組織としての土壌づくり」が後回しになって変革人財が孤立し、モチベーション低下・早期離職に至るリスクがあります。個人の努力に依存せず、対話と協働を重んじ、挑戦と学習を支える組織カルチャーが根づいてこそ、持続的な変革活動が可能となります。

 
本サービスにより期待できる効果

    AS IS

  • ミドルマネージャーが部分最適に陥りがち
  • 複雑な問題に直面してもメンバーの支援や環境作りは後回し

    TO BE

    ミドルマネージャーが全体最適を指向し、関係者やメンバーと共創しながら変革活動をリードする

    AS IS

  • ミドルマネージャーが周囲との信頼関係を確立できず、孤立感や不安が蓄積
  • 組織の活力も削がれる

    TO BE

    ミドルマネージャーが自らの感情を適切に扱い、信頼と共感をベースに変革活動を担うことで組織が活性化

    AS IS

  • 失敗や試行錯誤が許容されず、高難易度の挑戦は敬遠
  • 部門間・階層間の壁により変革活動は停滞

    TO BE

    挑戦と学習を支える組織カルチャーによって変革人財がポテンシャルを最大限発揮、変革活動は円滑に

提供メニュー(例)

①適応型リーダーシップ開発支援プログラム
概要 PBL(問題解決型学習)を用いた実践型トレーニングです。参加者がチームになって実際の組織課題の解決や業務プロセスの改善に取り組むことで、変化に適応し、メンバーと共創しながら変革を推進する「適応型リーダーシップ」の体得を目指します。
特徴
  1. 実践的なリーダーシップ習得
    職場で実際に起きている課題解決やプロセス変革に取り組むことで、起きている事象を冷静に分析し、「適応課題」に対して適切なリーダーシップの発揮方法を学びます。
  2. 思考・行動の前提の問い直しと自己成長
    クリティカル・リフレクションによって自らの思考や行動の前提を振り返り、新たな視点やアプローチを獲得することで、自己変容を促進します。
  3. 関係の質向上とリーダーシップの発揮
    PBLの実践を通じて職場・チーム内外の関係性が改善されることで、変革活動におけるリーダーシップ発揮がより効果的になります。
②感情を整え、信頼を築くミドルマネジャー実践プログラム
概要 セルフマネジメント力を高め、より良い対話と関係性を築くことで、個人と組織の成長を促すことを目的とします。自身の感情や思考を適切に認識し、意図的なコミュニケーションを行うことで、対立や誤解を減らし、信頼に基づく協働を生み出すことを目指します。
特徴
  1. 豊富な実践ワーク
    体験を通じて自然に学べるよう、実践的なワークを豊富に取り入れた構成になっています。
  2. 段階的なスキルアップ
    セルフマネジメントの基礎から始め、一対一の対話、多数とのコミュニケーションへと、無理なく段階的にスキルを高めることができます。
  3. 学びの定着と実践へのつなげ方
    コーチングやグループ学習を通じた振り返りなど、学びを実践につなげるための仕組みが整っています。
③組織カルチャーデザイン支援プログラム
概要 例えば、企業変革に不可欠な「失敗を許容し、挑戦を促す組織カルチャー」を醸成することを目的として、集団活動の組成と実践を行います。部門を超えた協働によるカルチャ―デザインの実現とともに、関係の質の向上、当事者意識の醸成による変革の土壌づくりを行います。
特徴
  1. 多くの関係者の巻き込み
    多様な利害関係者が同じ場で対話を行い、ビジョンや行動方針を共に創り上げることで、“腹落ち感”や“自分ごと化”を引き出すことが可能になります。
  2. 未来志向の課題設定とアクション
    短期・中期のアクションへの落とし込みまでを、多数の参加者がいる場で合意形成することで、実行段階への移行がスムーズになります。
  3. 小集団から大規模・全社という実験的アプローチ
    体制や方法を、まずは小さな単位(チーム活動やプロジェクト)で試行し、学習しながら全社展開へと広げていきます(Think big, start small)。
  4. 学習する組織づくり
    定期的な振り返りを通じて失敗を含む実践経験から学び、継続的に組織の柔軟性を高めます。

導入の流れ(例)

お客様の状況、これまでの組織開発・リーダーシップ開発のお取り組み等をヒアリングさせていただき、ご要望を踏まえてカスタマイズしてご提案します。

①お問い合わせ・ヒアリング(無料)
②現状の課題整理・
プログラム素案検討
③ご提案・お見積もり・
ご契約
④プログラムの詳細設計・
準備・実施・フィードバック

前提となる考え方:組織の変革を生み出す“共創学習サイクル・モデル”

本サービスは、弊社が独自に開発した「共創学習サイクル・モデル」を理論的根拠としています。

下図のように、「学習⇒アクション⇒コ・クリエイション⇒パフォーマンス⇒学習」という実践サイクルによって“個人・チーム・組織”それぞれの成長・発達を促します。

当モデルでは、意識変容、関係性、システム思考、リフレクションという変革を支える4つの原理原則に着目しており、研修やセッションに加え、職場・現場の日常に変化を組み込むことを重視したプログラムです。

1.ファウンデーション
変革を支える原理原則

4つの原理原則に着目し、具体的な働きかけや開発の対象としてプログラムに組み込んでいます。

概要

  • 意識変容:思い込みや固定概念を手放し、自己や他者の理解を深める
  • 関係性:信頼・対話・共創を基盤としたチーム内外のつながりを強化する
  • システム思考:構造や因果関係に目を向け、全体最適の視点を持つ
  • リフレクション:経験を内省し、学びに変えるプロセスを習慣化する

2.プロセス
変革を生み出す実践サイクル

サイクルを通じて、ミドルマネージャーのリーダーシップ開発と組織カルチャー変革を実現します。

概要

  • 学習:現場での実践に向けて、リーダーシップや変革推進に関する知識やスキルを習得する
  • アクション:実際の業務・現場で、学んだ内容を活かして変革に向けた行動を起こす
  • コ・クリエイション:自部署のメンバーや他部門のマネージャーと共創し、変革を広げる
  • パフォーマンス:行動の結果や成果を観察・測定する
  • 学習(再):行動や共創の経験を振り返り、気づきを深め、次の実践につなげる

3.アウトカム
目指す成長・発達の姿

「2.プロセス」を通じて、次の3つの領域での成長・発達を目指します。

概要

  • 個人:主体性を持ち、複雑な状況でも適応し、他者と協働できるスキルとマインドセットを持つ
  • チーム:相互の信頼を基盤に、多様性を活かして学習し、成果に繋げるチーム
  • 組織:変化に対応できる柔軟性と、内発的に変革を生み出すカルチャーを持った組織

※「2.プロセス」の循環は、ミドルマネージャーのリーダーシップ開発や、現場起点の組織カルチャーデザインにおいて有効です。各プロセスには以下のような支援手法が含まれます。
• 個の成長(Individual Development):コーチング、メンタリング、リーダーシップ開発
• チームの成長(Team Development):ファシリテーション、アクションラーニング、チームビルディング、心理的安全性の向上
• 組織の進化(Organizational Development):対話型組織開発、エンゲージメント強化、学習する組織

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