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会社情報
書籍情報
出版社:プレジデント社
ISBN:978-4-8334-5168-0
定価:1,600円+税
発売日:2021年1月19日
目次
今の時代に、変化への適応が必要ないなどと言う企業は存在しないでしょう。どの企業でも、経営者を中心にさまざまな取り組みを行っていることと思います。しかし、変化が激しい時代において、その効果がどこまで持続するかは定かではありません。大切なことは、取り組みの成功可否以上に、さまざまな創造や変革の活動を絶え間なく行い、常に変化を生み出し続ける組織文化を形成することです。
これからの企業戦略は綿密な事業戦略以上に、組織戦略が大切になります。目まぐるしく変わる経営環境の中では、事業戦略は日々修正を強いられるため、トライ&エラーで進めていかざるをえません。一方で、継続的に変革活動に取り組み常に変化を生み出し続ける企業は、環境変化に巻き込まれることなく、さまざまな事業を生み出し、取捨選択しながら伸びる事業を集中的に育てていくのです。ビジネスアジリティが示すのは、そのような新しい企業組織の在り方です。
ビジネスアジリティがこれからの企業経営に必須となる考え方であることは間違いありませんが、業界や業種、各企業の置かれた環境によって変化のスピードは異なり、求められるビジネスアジリティの姿も異なります。しかし、根底にある価値観や考え方には、相通ずるものがあります。本書ではそのような共通項を中心に、今現在のビジネスアジリティの世界観を説明しています。
皆さんは「ビジネスアジリティ」という言葉をご存じでしょうか。外部の環境変化に素早く適応するための組織能力を指す言葉で、昨今の不確実な経営環境において企業が継続的に成長していくために注目されている考え方です。日本では、まだなじみのない言葉かもしれませんが、世界では既にビジネスアジリティの実践者コミュニティがいくつも誕生しており、企業の経営方針の中で“アジリティ”という言葉を聞く機会も増えています。
本書は世界のビジネスアジリティのコミュニティで議論されていることを紹介することで、読者が自社のビジネスアジリティの姿を考えるきっかけとなることを目的に執筆しました。日本におけるビジネスアジリティの認知はこれからですが、私は日本でもこれからビジネスアジリティという考え方が積極的に議論されるようになると考えています。本書がその議論の端緒となれば幸いです。
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