LTSコラム

eラーニング担当者が教材を作る際に気をつけるポイント
2012.4.10

はじめまして、LTSの展開支援サービスを担当している清水と申します。
中でもeラーニング教材の開発に多数関わってきました。

今回はその経験の中から、eラーニング教材開発プロジェクトをスムーズに進めるためのポイントを「発注側の担当者」の立場からまとめました。

【教材の要件を整理する】

弊社を始めとしたeラーニング開発業者は、教材開発における知識や経験を持っています。
その知識と経験の中から、分かりやすい教材にするためのアイデアを出して形にします。しかし、教材の要件が「柔らかい」ままだとアイデアも出すに出せず、見切り発車で開発に入ることになってしまいます。

開発終盤になってようやく要件が固まった頃には時既に遅く、苦し紛れの形で追加要素を盛り込む(あるいは諦める)事になり、そうなるとユーザビリティーが下がったり、コストが増えてしまったりと悪いことだらけです。

そのような状況を回避するには最低限以下の情報を整理しておく必要があります。

《背景》
なぜ、その教材を開発するに至ったのかをお伝えください。

《受講対象者》
その教材は誰を対象としているのかをお伝え下さい。

《学習目標》
教材を通してどんな学習目標を達成したいかをお伝え下さい。

上記が整理されていると、eラーニング開発業者はその知識と経験をフル活用し、力を発揮することが出来ます。

当たり前の事を書いているようですが、意外とその基本的な内容が「固まって」いる事は少ないものです。

というのも、上記の要件の整理は簡単なものではないのです。
実際には整理出来ているつもりでも実は粒度が荒かったり、検討漏れがあったりというケースが散見されます。

例えば下記のような案件があったとします。
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背景:営業の成績をあげるため、成績のいい営業の仕事の仕方を分析し、
その分析結果をベストプラクティスとして共有することにした。
受講対象者:営業部
学習目標:ベストプラクティスを学ぶ
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しかし蓋をあけてみると、

・ベストプラクティスの共有は集合研修で行う予定であり、eラーニングで教育する内容は、その集合研修前に事前知識として身につけておいて欲しい営業の基礎スキルだった。(最終的な学習目標を実現するための方法が、eラーニングだと思い違いをしていた)

・一部の営業担当者が所持しているのはモバイル端末では動画が再生出来ず、eラーニングの受講が出来なかった(受講環境の検討不足)

等多くの問題が開発の終盤で顕在化してしまった。

・・・・上記の例は若干極端ですが、似たような事は多くのプロジェクトで起きています。

要件の整理で検討すべき項目は多岐に渡ります。
専門的な知識や経験が無いと、気が付くことが難しい問題もあります。
なので、まずは知見のある者と一緒に整理を行うことをお勧めします。
そうして基本的な内容をしっかりと「固めて」おくと教材の開発がスムーズになります。