LTSコラム

ERPソリューション事業部の上流サービスについて
2012.3.30

前回のERP定着化サービスの紹介に続き、今回は上流フェーズのサービスについて紹介いたします。

中期経営計画を達成するためにIT戦略は重要な手段の一つであり欠かすことはできません。上流フェーズのサービスでは、戦略を実現するためのITについてプランニングをする「基本構想」と、その「実行計画」の策定を支援します。具体的には下記のような手順でサービスを提供します。

①中期経営計画の確認
まず3年後または5年後の目標を中期経営計画より把握します。その際、戦略マップ等のツールを駆使し中計目標を達成するためになぜITが必要であるかを体系的に整理します。

②現状分析
経営者および業務担当者へのヒアリング、現状業務で使用しているドキュメントを通じて現状業務分析を実施します。お客様の現状はご自身が一番理解していると思われがちですが、そこには外部の視点が入っていません。我々コンサルタントの様々な事例・前例を踏まえてお客様の現状を客観的・相対的に評価いたします。現状と目標にどの程度のギャップがあるのかを把握する上でも現状分析は非常に重要な作業となります。

③問題点の抽出
現状分析から課題および問題点を抽出します。単純にお客様から伺った内容が本当の問題とは限りません。問題構造分析などのツールを駆使し、夫々の問題点の関連性・因果関係を整理した上で「問題の真因」を明らかにします。それにより表面上の問題ではなく問題の核を把握し問題解決のために必要となる施策を検討します。

④基本構想の策定
③までの検討結果を踏まえて中計目標を達成するためのITがどうあるべきかという具体像な姿について、仮説を交えながらお客様と共に検討し、基本構想をまとめます。

⑤実行計画の策定
実行計画では、例えば成果が小さい代わりに早期にアウトプットを出しステップを踏んでゴールを目指すのか、あるいは最初に要件を詳細に確定させてから一気にゴールを目指すのかなど、いつまでに、何が、どのような状態であるべきかを整理します。一般的に前者の方は後者に比べてコストの増加、期間の長期化、スパイラルアップでゴールを目指す過程で業務変更が発生するためユーザへの負荷が大きくなります。一方で途中経過の情報を得られることで軌道修正が可能であることや、あるべき姿に向かって前進しているという実感を得ることができるため新業務が会社に浸透しやすいといえます。後者の場合はメリット・デメリットが反対になります。このようなことを考慮しながらお客様と共に実行計画を策定します。

⑥RFPの作成・ITベンダー選定
基本構想と実行計画に沿ってITベンダーへ提案を依頼するためのRFP(提案依頼書)を作成します。ITベンダーの提案内容のレベルは、RFPの出来によって大きく左右されます。我々はITベンダーが提案をする上で必要となる情報やその記載レベルなどについて熟知しており、よりよい提案を受けられるようRFP作成作業を積極的に支援します。
さらに提案を受けた複数社から発注先を決定するベンダー選定作業も支援します。最終決定をしていただくのはお客様になりますが、我々コンサルタントは様々なITベンダーの提案を聞いていることからどのような視点で評価をするべきか助言するとともに、提案内容に関するITベンダーへの疑問・質問事項の確認や価格交渉などもお客様に代わり行います。

同業他社でも上記のような上流支援サービスを提供していることと思われます。では弊社が他社と異なる点は何か。一般的なコンサルティング会社では自らが描いた基本構想をコミットすることはなかなかありません。しかし弊社は上流サービスで描いたプランを絵に描いた餅で終わらせず、お客様と共に描いた姿に到達するまで責任をもってサポートを継続します。それは前回の投稿でもありましたように弊社が「定着化」というキーワードに重点を置いているからです。

また「定着化」に強みを持っているからこそ、単純にあるべき論を強調するだけでなく、「現場に浸透し高い導入効果が得られるシステムとはどのようなものか」という視点を加えた上流サービスを提供できると確信しています。