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ICTの活用でシニア世代も輝く社会を アイデアソンを実施 イベントレポート

このコラムは、株式会社エル・ティー・エスのLTSコラムとして2018年8月に掲載されたものを移設したものです。

こんにちは、LTSの広報担当です。
7月20日に、LTSが社内で取り組む社会課題についての勉強会に外部講師をお招きしアイデアソンを実施しました。
今回の勉強会のテーマは「シニア世代を取り巻く課題解決に向けて」です。

ちょうどこの日、厚生労働省により日本の平均寿命が過去最高を更新したと発表されました。
ほぼ毎年のように前年の平均寿命の記録が更新されており、高齢者の生活スタイルや価値観の変化、客観的な印象もこの10年でだいぶ変わったように感じます。
以前は60歳が定年でしたが、今の60歳はまだまだ活力があり現役で働いている人が多くいますよね。
事実、最近の高齢者は昔と比較して身体能力が10歳ほど若返っているという調査結果(2015年6月の第29回日本老年学会総会)もあります。

今回の社内勉強会では、シニアが長い老後生活を楽しく過ごすために、シニアのこれまでの人生経験と若者の新たな発想で何ができるのかを考えてみました。

「IoS(Internet of Seniors)」一般社団法人アイオーシニアズジャパンの活動

今回、外部講師としてご登壇いただいたのは一般社団法人アイオーシニアズジャパン代表理事の牧 壮(まき たけし)様です。
社会課題についての勉強会に外部講師をお招きしたいと社内で発信をしたところ、LTS社員の中に牧様と長いお付き合いの方がいたので、今回、牧様に講演をお願いしました。

牧様はこれまで旭メディカル株式会社常務、シーメンス旭メディテック株式会社副社長、旭化成情報システム株式会社社長を歴任し、1999年に牧アイティ研究所を開設しました。
牧アイティ研究所では、シニア向けのパソコン教育とインターネット交流に取り組み、1,000名を超えるシニアのネットワーク交流を生み出しています。

また、シニア世代が持っている経験や知識の社会への再活用、シニアが孤立・孤独にならないよう社会との接点を確保するために一般社団法人アイオーシニアズジャパンを設立しました。
一般社団法人アイオーシニアズジャパンは「全てのシニアをインターネットで繋ぐ(Internet of Seniors / IoS)」という理念のもと、シニア達がインターネットを通じて世代・地域・業界を越えて繋がることで、活力ある新しい高齢化社会の実現に取り組んでいます。

一般社団法人アイオーシニアズジャパン公式サイト:https://seniors.or.jp/

勉強会レポート

全てのシニアをインターネットで繋ぐ
講演では「全てのシニアをインターネットで繋ぐ」ことで超高齢化社会におけるシニア世代の社会問題や課題をどう解決していくか、どのような高齢化社会をつくっていきたいかをIoSの活動を通してご紹介いただきました。

講演内容を簡単にご紹介します。
■社会問題・課題
現在、一人暮らしの孤立・孤独シニアが増加傾向にあり、国難ともいわれている超高齢化社会の中で、シニアの孤独死が社会問題になっています。
「人生100年時代」と言われるように日本の平均寿命は延びていますが、長生きするためにはソーシャルリレーションシップが欠かせません。

■IoSの活動
シニアをインターネットを活用して社会に繋ぎなおすことで孤立・孤独シニアを減らすこと、
そしてシニアの持っている知識・経験と、それを必要としている若者を繋ぐことで新しい価値・ビジネスを生み出すことを目指して活動しています。

■こんな社会をつくりたい
シニアをインターネットで社会に繋げることができれば「社会に支えられるシニア」から「社会を支えるシニア」をつくり、誰もが幸せになる高齢化社会の実現が可能になります。

アイデアソン ~シニア世代を取り巻く課題をどう解決していくか?~
講演いただいた内容を踏まえシニア世代を取り巻く環境の課題解決に向けて
「どうしたら、シニアフレンドリーな社会がつくれるのか」
「どうしたら、IoSのレベルを上げることができるのか」
「どうしたら、シニアとつながることができるのか」など
どうすれば“シニア × 若者”でシニアが輝ける社会・活躍できる社会を作っていけるかアイデアソンを実施しました。

■個人ワーク
まずは個人でアイディアを練りだします。講演内容を振り返りつつ、みなさん黙々と取り組んでいました。

■グループワーク
その後、各自で考えたアイディアをグループで共有・ディスカッションしていきます。
牧様にもディスカッションに加わっていただき、LTSの若手から積極的に自身のアイディアについての意見をもらいアイディアのブラッシュアップに取り組みます。

■投票
そして、全員のアイディアシートを見て投票です。参加者全員のアイディア見てを回り「いいな」と思ったアイディアにシールを貼りっていきます。
アイディアを見ながら、そこでも新たなディスカッションがされていました。

■発表
最後に投票数の多かった4名にアイディアを発表してもらい、牧様から総評をいただきました。
「アカウント登録不要な端末」といったシニアがインターネットを利用しやすい環境を整えるためのアイディアや、「若者とシニアのマッチングアプリ」といったインターネットを介してシニアの経験や知識を若者へ共有できるような場を提供するアイディアなどさまざまな意見がでました。

核家族化が進み祖父母との交流もだんだんと減っている中、今回のテーマは自身の祖父母についても考えるきっかけになったと思います。
参加者からも「自身の祖父母、父母の世代に対してどう向き合っていけるのか、また自分自身どんな心持でその時を迎えるべきかを考える機会をいただきました」といった感想がありました。

Let’s Think about Social Impact & i.

世界的な規模で社会を取り巻く課題は日々複雑化しており、今後は政府、自治体、企業、NPOなどの社会組織、そして個人が連携して課題解決に取り組むことが必要になってきます。

LTSではこれらの状況に向けて、社員個々の知識・視野を高め、組織として持続可能な社会への貢献に向けた社内勉強会を実施しおり、その活動の一つに社内有志による「LTS.i(エル・ティー・エスドットアイ ~Let’s Think about Social impact & I.~)」活動があります。

LTS.iでは、毎回異なる社会課題のテーマでディスカッションやワークなどに取り組んでおり、今回は社会課題のテーマの一つとして、シニア世代の活躍について考えてみました。

今回は初めて外部講師をお招きしたLTS.iの勉強会開催となり、参加者の学びもいつも以上に多かったかのではないかと思います。
その他にもさまざまな活動に取り組んでいますので、少しずつご紹介していきます。

最後は素敵な笑顔で集合写真です

ライター

CLOVER編集部()

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