LTSコラム

経営計画策定支援について-①GAPの把握と経営計画の迅速な運用開始
2013.5.30

こんにちは、ERPソリューション事業部の金澤です。

前回のコラムで上流案件での関わり方の概要をお伝えしました。
ERP導入に伴いシステム化の目的を明確化するための整理をしていく中で、経営計画そのものの策定・運用についての支援依頼を追加で受けることも、しばしばございます。
今回はそのような経営計画策定支援の依頼を受けた際のご支援内容について説明します。

経営計画の策定というものは一言で言ってしまえば「GAPの認識とGAPを埋める方法の策定」を意味します。
ここでのGAPとは、具体的には主に以下の6つのGAPに集約されることが多いです。

①目標数値と成行着地見込数値とのGAP
②環境変化(外部・内部の両方)に伴い発生したGAP
③競合他社と自社とのGAP
④市場ニーズと現行提供製品・サービス・機能とのGAP
⑤目標とする組織体制と現行組織体制(アライアンス先含む)とのGAP
⑥経営者が従業員に期待する目標達成意識の高さと、従業員の目標達成意識の高さに関するGAP

一つ一つの内容が非常に深いので個々の説明はまた別の機会に譲りますが、このGAPを埋める方法を体系的に整理したものが「経営計画」となり、その具体化のための施策への落とし込みが、いわゆる個々のメンバーの年間活動計画としてブレイクダウンされ「目標設定」が行われることになります。

わかり易く例えるならば「はしごを用いて段差のある高い地点へ登るための作業」を想像していただけるとイメージし易いと思われます。

      (1)目標地点に到達するために到達地点までの段差(GAP)を把握し適切な素材・硬さ・サイズのはしごを作成する。

    • (2)その段差にはしごをたてかけて、はしごを登りはじめる。
    • (3)実際にどこまで登れているのかを定期的にモニタリングする。うまく登れなければ新しいはしごを作り直してたてかける。
      そしてまた登る。

この手順こそが、まさに(1)経営計画の策定および(2)実行(3)運用をあらわしています。

また、経営計画は個々の環境変化に応じて刻一刻と変化適応させていくべきものであり、途中で大なり小なり軌道修正を迫られるものなので、最初から確実に組織目標が達成可能な100%の完成度の計画を作ろうとする必要はありません。(そもそも100%の完成度の計画などあり得ません)
60%程度の完成度であっても「できる限り迅速に実行・運用へ移して適宜必要な施策追加・軌道修正をすること」が重要となります。
不確実性に直面している経営環境の中で経営計画は運用され、磨かれ、洗練されて、完成度が高められていく(組織目標の達成に近づいていく)ことになります。

我々コンサルタントはプロジェクトの中でこれらのGAP認識のための各種手法・ツール・他社での検討事例などをご紹介するとともに、各社の状況にあわせてカスタマイズし、どのように整理していくべきかをご提示し検討推進の支援をします。
また適正な達成水準やKPIの設定についての検討も支援していきます。

経営計画策定・運用だけでなく実際に施策への展開とKPIおよび目標値設定についても様々な超えるべきハードルがありますが、そこはまた次回以降のコラムにて具体例を交えながらご紹介したいと思います。