LTSコラム

千里の道も一歩から ~個別フォローで組織変革への第一歩を~(中編)
2012.11.1

こんにちは。人財開発コンサルティング事業部の舩木です。

ここからは、本当に求められている研修効果を出すために、LTSが何をしたか、
についてお話しさせていただきます。
長々とお話しをさせていただきましたが、LTSが実施したことは本当にシンプルです。

①受講者の様子をオブザーブ
30名の受講者に対して、常時4名のメンバーで受講者1人1人の様子を観察しました。

②振り返り、翌日の対応検討
オブザーブ内容を持ち寄り、日次で振り返り、翌日の対応を検討しました。

③改善のためのサポート
前日に検討した対応方針に基づいて、1人1人の良いところを伸ばし、弱点を改善していけるよう
アドバイスを実施しました。

「そんなの簡単、誰でもやっているよ。」と思った方も多いかもしれません。
ただ、上記のやり方を徹底して行えているでしょうか。

受講者の1人であるAさんを例に、お話しを進めていきます。

研修が開始した当初から、Aさんは研修に対してとても前向きに参加をしていました。
講師からの問いかけに対しても積極的に回答し、分からないことがあればすぐに質問してくれます。
研修を実施する上では、とても良い受講生でした。

ところが、研修の中で、グループワークを実施する回数が増えてきたころ、
日次でオブザーブしている中で、Aさんのある一面に気が付きました。

グループで議論をする際、Aさん自身がリーダーを担当していたり、
Aさんの意見を元に進んでいるときは積極的なのですが、
他のメンバーがリーダーを担当している時、Aさんの意見が採用されなかったときには、
少し不服な表情をしていました。

先頭に立って引っ張っていくのがリーダー、と認識し、自分の思い通りに進めていくことに集中してしまっている様子でした。

LTSに任された、「研修をうまく進める」ということだけ見ると、Aさんのように積極的な受講者の方は大歓迎です。
ただ、顧客担当者の方の本当の期待は、
「新しい部署に配属されても、30名全員がスムーズに立ち上がり、現場への貢献ができるようにしてほしい。 そして、彼らが新しい風を吹き込むことで、会社の変革につながってほしい」ということでした。

その視点で考えると、どうでしょうか。

Aさんは今の考えのまま新しい部署に配属され、現場への貢献ができるのでしょうか。

先頭に立って引っ張っていくのが良い、と思っているのだとしたら、
自分よりも先輩ばかりがいる状況で、どのように振る舞うべきか分からず、戸惑うのではないか、
私たちはそう思い、研修終了後、現場に配属されてからのAさんのために、対策を考えました。

LTSメンバー内でAさんについて話す中で、
「今までの行動を見ていると非常に素直な受講者だから、直接フィードバックすることで、前向きに受け止めてくれるのではないか」という意見が挙がり、LTSメンバーの意見が一致しました。
明日は、まずAさんのグループに介入して様子を詳細に把握し、その後、Aさんに声をかけよう、ということになりました。

次回は、LTS講師とのやり取りでAさんが何を感じ、どう変わったか、について書かせていただきます。